あかいくつバスガイド ラストラン レポート
2005年3月から始まったあかいくつバスのボランティアガイド添乗は2017年3月で中止となりました。
交通局が中止を決定した理由は、観光客はガイドに頼らずスマホで探索する時代になった、運転手もガイドに啓発されてある程度ガイドもできるようになった、特別仕様バスは採算上長く続けるのが難しい、ということです。
バスガイドは当会と横浜シティガイド協会が担当してきました。この12年間に乗車した当会のバスガイドは延べ1771名、乗車回数は2500回、活動人数は最初の年は34名でしたが、漸減し、5年目からは10名余り、最後の2年間は9名になりました。ガイドの難しさ、仕事、家事、健康、いろいろな事情があったことでしょう。
ボランティアガイドはプロのガイドにはない新鮮さや個性が期待されて採用されました。
最初は経験ゼロからのスタートでしたが、市営観光バスへの研修乗車、観光スポットの実地見学、毎月の研究会、メールによる情報の共有、神奈川検定よこはまライセンスへの挑戦など、努力を重ねてきました。
各地でボランティアのバスガイドが活躍していますが、そのほとんどは通常の観光バスで、ガイドすべき対象が決まっており、その数も多くないので与えられた台本に従ってガイドできます。しかし、あかいくつはバス停が多く運転手のアナウンスも頻繁でその間をぬって臨機応変にその日その日のイベントの紹介もしなければなりませんでした。
市民の足ともなっているので地元の人たちの厳しい質問やコメントへの対応も必要でした。
いろいろと苦労はありましたが、活動したガイドの多くが、ガイドをすることで大勢の人に喜んでもらえた、自分自身も成長できた、今後もこの貴重な経験を生かしてボランティアガイドを続けたい、と感じています。
2017年3月26日(日)10時10分桜木町駅発がガイド添乗あかいくつバスのラストランでした。
冷たい雨のなか、ガイドOB・OGや現役ガイドがこのバスに同乗、一周を終えたバスを出迎えに集まった人もいて、最後は桜木町駅バス停であかいくつバスを背景に記念写真を撮影しました。
休日にもかかわらず交通局の担当の方も駆けつけてくれて、全員に感謝の言葉と記念の品が贈呈されました。
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